
とっくに金木犀の季節も終わっていました。お久しぶりです。マキシ様の話もすごくしたいんですけど、先にサイガ様の時代の話です。
あの世界に、映画という娯楽があるのかどうかは知らないんですけど、あってもおかしくないですよね。
で、製作しているのは確実に鎧羅だと思うんですけど、飛天と聖龍の人々はすぐには馴染めないんじゃないかな?と思うんです。
あの二つの国の人たちは、オペラとか演劇とか演奏会とか、なにかの物語や舞台を見るなら生が常識だと思うんですよね。その国のイメージの中にそう言った観劇やなんかで交流する文化はすごく根強く残っていて、映像で見せられても生で見るような感動や臨場感は味わえないよね、それにそれ作り物だしって言う頭が出来上がっている人が多いというのがあるんです。
身分の高い人と低い人の差がその辺にあると思います。
逆に、以外とあっさり映画という文化に馴染むのが獣牙の人たちだと思っていて、あの国の人たちは案外すぐに
映画マジすっげ!超かっけ!マジパネェ!
ってなって、とても積極的に映画を生活の中に取り入れると思うんです。
まあ映画の種類にもよりますけど、エドガー様とかハリウッド映画は超好きだと思います。スティーブンセガールといつか本気で戦いたい、と思っているはずです。俺がこの歳になっても同じように世界を救えるだろうか、と真面目に思案しているはずです。
この辺で、サイガ様やアレックス様と頭のつくりが違うのは、エドガー様は映画と現実をいい感じに混在させて楽しんでいる、ということです。
CGやSFXやワイヤーアクションを、そう言うものがある、ということを納得した上で面白がれるタイプです。だって、派手で賑やかでどっかんどっかんで面白いほうが楽しいに決まってる。都合よくそこでそんな事が起こるわけがないけどそれがいい!!
体一つでがちゃんがちゃん色々壊すカンフーアクションより、時々銃をぶっ放しながら肉体遊戯もこなして、残り30分になったら何故かヒロインとキスするハリウッドがお好きだと思います。あと爆発。獣牙地域での興行は爆発と興行成績が比例しそうです。
カンフーアクションは多分自分でも出来るもんね。でもセガールみたいになんかよくわかんねぇけどとにかくすごい!!!すごい自信だ!!みたいなわけのわからなさを愛するのがエドガー様の国だと思うわけです。見たあとはお父さんやコランダム君と一緒にセガールごっこです。セツナさんはいつも悪役をやらされます。
実際映画を作っているポラリス様は、セガールみたいな人ばっかりじゃないぞ、って変な誤解してたら困るなーと思ってさりげなく言うんですけど、エドガー様はきょとんとなさって、そんなの当たり前じゃん、って答えます。だってあんな奴らばっかりだったら戦争した時戦ってない筈がないからな!!
SFXやCGを自分達の国には必要ないし作れない、と思っていて、その上で楽しんでいるのがエドガー様の国だと思うんですよね。逆に演劇や舞台や講演を聞くのは大嫌いですから、映画だったらじっと座っていられるのかって言うと面白くないとすぐ寝るし、面白かったら目を輝かせて入時々『すげえ』とか呟きながら前のめりなだけの話です。
聖龍や飛天にも映画は入ってきて、それなりに広まると思うんですけど、田舎のほうではけっこう月に一度か二度映画の興行がやってきてみんなで楽しむけれど、サイガ様なんかのそれなりに昔から大きな舞台に慣れ親しんでいる人には、家のテレビ?でぼーっと昔感動した演目をみても前のようには感じられないな、って思うわけです。あと、舞台や物語はきちんと心構えをして見るものだと考えていそうだからです。
劇場の雰囲気とか、役者とかその日の天気や自分の気分も大事だよな。ってアレックス様と話すだろうし。
そう言うわけで、結論を言うと
飛天と聖龍は記録と、庶民のものとして、芸術の一部として
獣牙の人たちはスポーツ観戦のような感覚で
鎧羅の人たちが作っている映画を見はじめると思うんでした。
でも、飛天にドラマ文化が入ってくると、貴族の奥様も下働きのメイドさんもみんなして昨日のあれ見た?って感じになると思います。ゴシップや、噂が好きな国だと思うので他人の家を覗いている感じがして、昼ドラは大人気です。アルマ様にはまだ早うございます!!と言って通販した真珠夫人のDVDを取り上げるアンディルと、とっくの昔に嵌っているメルキパパとか。影響を受けてこの泥棒猫!!と言ってみるクラウディア嬢とか、言われた旦那さんはポカン。奥さん、それは夫に言う台詞じゃありませんよ。
サイガ様のお国では時代劇が作られると思います、七人の侍なんか。サイガ様は毎日映画館に通うと思う。そんでもうちょっとしたら韓流ドラマみたいなのができるんじゃないかな。
映像をこういうふうに使おう、ってのに思い当たるのに時間がかかりそうなんです。
そうやって、その国ごとの特色のある映像文化が出来上がっていくと思います。ハイビジョンやビデオ撮影なんかの技術がどんどん鎧羅でできるんですけど、聖龍は最後までフィルム撮影にこだわりそうです。
でも、獣牙は鎧羅のド派手な爆発映画を自分で作ろうとは思わないんじゃないかな。役者やスタントとして鎧羅に行く人はいっぱいいると思うけど。
とか好き勝手書きましたけど、私の中でサイガ様はオタクでニートなので、皇帝様にご即位されてから、自室に家庭用プロジェクターを設置したりホームシアターを作らせたりしているといいと思います。そこですっごいくだらないB級映画を見て、ツマンネーとか言ってればいいです。『死霊の盆踊り』とか。
特撮も好きなので私の考える聖龍の典型的な人とは随分違うんですけどね、根っこはそう言う古典な部分があるということで。でも仮面ライダー大好きということで。
『ダイヤモンド・アイ』や『ザ・カゲスター』をニヤニヤしながら見ています。当然ですけど、クオンさんは付き合ってくれません。